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明治時代の政治は、1868年の王政復古から始まりました。江戸幕府による約260年間の武家政治が終わり、天皇を中心とする新しい政府が樹立されました。大政奉還、王政復古の大号令、そして戊辰戦争を経て、日本は近代国家への道を歩み始めたのです。
明治政府は中央集権体制の確立を急ぎました。1869年の版籍奉還では、各藩主が土地と人民を天皇に返還し、1871年の廃藩置県では藩を完全に廃止して府県制を導入しました。これにより、約270の藩が3府72県に再編され、中央政府による直接統治が実現したのです。
1870年代から自由民権運動が全国に広がりました。板垣退助らが民撰議院設立建白書を提出し、立志社や愛国社などの政治結社が次々と結成されました。1880年には国会期成同盟が結成され、全国で国会開設を求める運動が高まり、ついに政府は国会開設の詔を発布することになったのです。
1889年2月11日、大日本帝国憲法が発布されました。これは天皇が国民に与える欽定憲法として制定され、立憲君主制が確立されました。翌1890年には帝国議会が開設され、貴族院と衆議院の二院制による議会政治が始まりました。しかし、天皇大権が強く規定され、政府の権限も大きく制限されていました。
明治時代の政治は、王政復古から始まり立憲君主制の確立まで、日本の近代化を支えた重要な変革期でした。中央集権体制の確立、自由民権運動による民主化の要求、そして帝国議会の開設により、日本は近代国家としての基盤を築きました。藩閥政治が続く中でも、政党政治が徐々に発展し、現代日本の政治制度の原型が形成されたのです。